指定希少野生動植物種
市内に生息する野生動植物の中には、絶滅が危惧されるなど、特に保護が必要な希少な野生動植物がいます。このため、市は平成24年1月10日に希少な野生動植物8種を「春日井市自然環境の保全を推進する条例」に基づき、春日井市指定希少野生動植物種に指定しました。希少な野生動植物を守るため、一人一人が自然を大切にすることを心掛けましょう。
春日井市指定野生動植物種(全8種)
植物(3種)
シデコブシ
選定理由
東海丘陵に固有の植物で、岐阜、愛知、三重の三県だけに分布しており、生息地は湧水によって礫、砂、粘土が再堆積し不透水層を伴う湿地に限られ、湧水湿地という生育環境が減少していることにより希少種となっています。
春日井市の湧水湿地環境を指標する代表的な種として選定しました。
希少性ランク
国:準絶滅危惧(NT) 県:絶滅危惧II類(VU) 名古屋市:絶滅危惧IB類(EN)
ササユリ
選定理由
市内では丘陵山地の明るい樹林地等に生育していましたが、現在では市内数箇所しか残存しておらず、個体数は非常に少ない状態です。雑木林に人の手が入らなくなり、林内が暗くなり、風通しが悪くなるに伴い激減し、残存個体も減少傾向にあります。
春日井市の落葉樹林の良好性を指標する種として選定しました。
希少性ランク
国:なし 県:なし 名古屋市:絶滅危惧IB類(EN)
ヒメカンアオイ
選定理由
古典観葉植物の一つで園芸種として知られ、またギフチョウの食草として幼虫飼育のため掘取りが目立っています。市内では、僅かに2箇所でしか自生しておらず、春日井市の丘陵地の樹林環境でギフチョウが生息しやすい場所を指標するものの一種として選定しました。
希少性ランク
国:なし 県:なし 名古屋市:なし
動物(5種)
カヤネズミ

選定理由
全国的に、里山や水辺等の草地環境の消失とともに個体数は減少しており、春日井市においても草地環境は消失傾向にあると思われ、個体数は減少していると推測されます。市内では、2箇所で巣の確認情報があり、春日井市にある、「一定の広がりを持つ草地」という特色的な景観や生態系の指標となる種として選定しました。
希少性ランク
国:なし 県:絶滅危惧II類(VU) 名古屋市:絶滅危惧IB類(EN)
ヨタカ

選定理由
全国、愛知県レベルで希少性が高い種であり、愛知県では、レッドリストの改定にあたり希少性のランクが上がるなど希少性が高まっています。里山に生きる鳥として、春日井市の丘陵地とその周辺の樹林環境の良好性を示す指標として選定しました。
希少性ランク
国:準絶滅危惧(NT) 県:絶滅危惧IB類(EN) 名古屋市:絶滅危惧IA類(CR)
ナゴヤダルマガエル
選定理由
全国、愛知県レベルで希少性が高く、かつては農地に普通に見られたが、近年ほとんど姿を消した状況にあります。比較的知名度が高い種で、春日井市に残る水田環境の良好性を示す指標として選定しました。
希少性ランク
国:絶滅危惧IB類(EN) 県:絶滅危惧II類(VU) 名古屋市:絶滅危惧IA類(CR)
ギフチョウ
選定理由
全国、愛知県レベルで希少性が高く、またサクラが咲く頃に成虫が現れるという特徴的な生態と姿の美しさから知名度が高い種です。
春日井市における雑木林の良好性を示す指標として選定しました。
希少性ランク
国:絶滅危惧II類(VU) 県:絶滅危惧II類(VU) 名古屋市:絶滅危惧IA類(CR)
ヒメタイコウチ

選定理由
主に湧水湿地に生息する代表的な昆虫であり、泳げず飛べないため移動性が低いという特異な性質が知られ、保護対象としてのシンボル性があり、興味深い種です。
春日井市に残る水田環境の良好性を示す指標として選定しました。
希少性ランク
国:なし 県:準絶滅危惧(NT) 名古屋市:絶滅危惧II類(VU)
※記載の希少性ランクは、環境省第4次レッドリストに基づいています。
希少な野生動植物を守るために
希少な野生動植物を守るためには、捕獲や採取を禁止するだけでなく生育・生息できる環境を保全する必要があります。野生動植物のことをよく知り、多くの人がそれを意識することが、非常に有効な保護対策につながります。
- 希少な野生動植物のことを知りましょう
希少な野生動植物は人の目にふれないことが多くあります。身近な場所に生息・生育しているかもしれません。このチラシや図鑑やインターネットなどで、希少な野生動植物のことを調べてみましょう。 - 野生動植物を観察して生息・生育している環境を理解しましょう
野生動植物のことを理解するには、自然な姿を観察することが大事です。ご自身で観察するだけでなく観察会などに参加すると、より多くの理解を得られます。 - 野生動植物が生息・生育している場所を保全しましょう
野生動植物が生息する環境は微妙なバランスで成り立っています。
希少な野生動植物のためには、その生息・生育環境を適切な状態に保全することが大事です。春日井市では市民のみなさんの協力を得て保全のための活動を行っています。 - 外来種を野外に放さないようにしましょう
市内には、指定希少野生動植物種を始め、多くの野生動植物が生息・生育しています。これらの生活を圧迫し、生態系に影響を及ぼす外来種であるブラックバスやアカミミガメなどを野外に放さないことが必要です。
禁止されていること
- 捕獲等の制限
指定希少野生動植物の生きている個体の捕獲、採取、殺傷、損傷はしてはいけません。
(法令等に基づく場合、人の身体の保護のために捕獲等をする場合は適用されません。) - 譲渡し等の禁止
捕獲等の制限に違反して捕獲等をした指定希少野生動植物種は譲渡し、譲受け、引渡し、引取りはしてはいけません。
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